建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 計画
  4. 令和2年
  5. > No.3 西洋の歴史的建築物と背景

令和2年度 一級建築士 計画 No.3を解説、西洋の歴史的建築物と背景の組合せの誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅰ(計画)No.3は、西洋の歴史的な建築物とその背景との組合せに関する問題です。4つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

大英博物館、タッセル邸、ウィーン郵便貯金局、シュレーダー邸と、その背景となる思潮・様式の組合せが問われます。判断の決め手は、ウィーン郵便貯金局の背景がアーツ・アンド・クラフツ運動かどうかです。

引っかけの核心は、ウィーン郵便貯金局の背景を、機械生産を否定し手工芸に芸術性を求めたアーツ・アンド・クラフツ運動としているところにあります。この建物は、むしろ機械生産や新素材を肯定した近代建築の先駆です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な組合せ)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 大英博物館は、古代ギリシア・ローマの造形原理の復興を試みた新古典主義を背景とします。
2 ○(正しい) タッセル邸は、植物などをモチーフとした曲線・曲面のアール・ヌーヴォーを背景とします。
3 ×(誤り) ウィーン郵便貯金局は、機械生産・新素材を肯定した近代建築の先駆です。アーツ・アンド・クラフツ運動は誤りです。
4 ○(正しい) シュレーダー邸は、水平・垂直の線や面、三原色と無彩色によるデ・ステイルを背景とします。

選択肢3は、ウィーン郵便貯金局の背景をアーツ・アンド・クラフツ運動とした点が誤りで、この建物は機械生産・新素材を肯定した近代建築の先駆です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢3のポイント

アーツ・アンド・クラフツ運動は、ウィリアム・モリスらがイギリスで起こした運動です。機械による大量生産で品質が落ちたことを批判し、芸術性を中世的な手工芸に求めました。つまり、機械生産を否定する立場です。

一方、ウィーン郵便貯金局を設計したオットー・ワーグナーは、これとは逆の方向に進みました。アルミニウムなどの新素材や機械生産を積極的に取り入れ、合理的で近代的なデザインを目指しました。装飾を抑え、機能と材料に正直な、近代建築の先駆けとされます。

設問3は、機械生産を肯定したワーグナーの建物に、機械生産を否定するアーツ・アンド・クラフツ運動を当てており、立場が正反対です。覚えるべきはウィーン郵便貯金局(ワーグナー)は機械生産・新素材を肯定した近代建築の先駆ということです。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

覚え方

  • ウィーン郵便貯金局(オットー・ワーグナー)は機械生産・新素材を肯定した近代建築の先駆
  • アーツ・アンド・クラフツ運動(モリス)は機械生産を否定し手工芸に回帰
  • タッセル邸=アール・ヌーヴォー、シュレーダー邸=デ・ステイル、大英博物館=新古典主義

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

ウィーン郵便貯金局は、機械生産による低品質な製品を否定し、芸術性を中世的な手工芸に求めたアーツ・アンド・クラフツ運動を背景としている。〇か×か。

×。ウィーン郵便貯金局(オットー・ワーグナー)は、機械生産や新素材を肯定した近代建築の先駆です。手工芸に回帰するアーツ・アンド・クラフツ運動とは正反対です。

Q.

タッセル邸は、植物の茎や葉などをモチーフとした曲線・曲面のアール・ヌーヴォーを背景としている。〇か×か。

。タッセル邸(ヴィクトール・オルタ)は、自然物をモチーフとした曲線・曲面のアール・ヌーヴォーの代表作です。

令和2年 一級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅰ(計画)問題」
  • 西洋の歴史的建築物(ウィーン郵便貯金局=オットー・ワーグナーの近代建築、大英博物館=新古典主義、タッセル邸=アール・ヌーヴォー、シュレーダー邸=デ・ステイル):西洋建築史の標準的知見
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>