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平成29年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.10は、多孔質吸音材・表面塗装・合わせガラス・中空二重壁など、吸音・遮音に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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多孔質材の吸音、ガラスの遮音、二重壁の共鳴が並びます。多孔質吸音材の表面を塗装したときの影響を正しく押さえられるかが問われます。
引っかけの核心は表面塗装です。多孔質吸音材の表面を塗装すると、表面の孔がふさがり、高周波数域の吸音率は大きく下がります。選択肢2は「ほとんど影響しない」としています。
多孔質材を厚くすると低音側の吸音が伸びること、二重壁の面密度と共振周波数の関係も基本です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 多孔質吸音材を厚くすると、低周波数域の吸音率が大きくなります。適当な記述です。 |
| 2 | ×(不適当) | 多孔質材の表面を塗装すると孔がふさがり、高周波数域の吸音率は大きく下がります。ほとんど影響しないとする点が不適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 合計6mmの合わせガラスの遮音は、コインシデンス域以外では6mm単板とほぼ同等です。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 中空二重壁の両側の面密度をともに2倍にすると、共振周波数は低くなります。適当な記述です。 |
選択肢2は、塗装が高周波数域の吸音にほとんど影響しないとした点が不適当で、孔がふさがると高音の吸音が大きく低下します。
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多孔質吸音材は、表面から内部へ通じる細かな孔に音を取り込み、孔の中で空気が振動するときの摩擦でエネルギーを熱に変えて吸音します。孔が外へ開いていることが前提です。
表面を塗装すると、この孔が膜でふさがれます。とくに波長の短い高い音は表面で反射してしまい、内部へ入りにくくなるため、高周波数域の吸音率が大きく下がります。
ザックリ言えば、多孔質材は塗装で孔がふさがると高音の吸音が落ちると押さえます。選択肢2は影響しないとしていますが、吸音のしくみそのものを止める操作です。
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多孔質吸音材の表面を塗装すると、高い音の吸音はどうなる?
大きく下がります。孔がふさがり、高音が内部に入りにくくなるためです。
多孔質吸音材を厚くすると、どの周波数域の吸音が伸びる?
低周波数域です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月