建築士試験 解説ノート

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令和2年度 一級建築士 環境・設備 No.20を解説、環境・設備に関する誤りを見抜くポイント

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令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅱ(環境・設備)No.20は、環境・設備全般に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

eマーク(省エネ基準適合認定マーク)、LEED、年間熱負荷係数PAL*、ライフサイクルCO2が問われます。判断の決め手は、事務所ビルのライフサイクルCO2で割合が大きいのが運用段階か、設計・建設・廃棄段階かです。

引っかけの核心は、運用段階より設計・建設段階および廃棄段階のCO2排出量の割合のほうが大きい、としているところにあります。事務所ビルでは運用段階のCO2排出量の割合が最も大きくなります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) eマーク(省エネ基準適合認定マーク)は、省エネ基準への適合を所管行政庁から認定されたことを示します。
2 ○(正しい) LEEDは環境性能評価システムの一つで、取得ポイントの合計により4段階の認証レベルが決まります。
3 ○(正しい) 年間熱負荷係数PAL*は、値が小さいほど外皮の熱性能が高いと判断されます。
4 ×(誤り) 事務所ビルのライフサイクルCO2は、運用段階の割合が最も大きくなります。記述は逆です。

選択肢4は、設計・建設・廃棄段階のほうが大きいとした点が誤りで、実際は運用段階の割合が最も大きくなります。

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選択肢4のポイント

ライフサイクルCO2(LCCO2)は、建物の建設から運用、廃棄までの全期間で出るCO2を合計したものです。段階ごとに、設計・建設、運用、改修、廃棄に分けて考えます。

事務所ビルは数十年にわたって使われ、その間ずっと空調・照明・コンセントなどで電力を使い続けます。だから運用段階のCO2が積み重なり、ライフサイクル全体の中で最も大きな割合を占めます。一般に運用段階が半分以上を占めるとされます。

設問4は、これを「設計・建設段階および廃棄段階のほうが大きい」と逆にしています。覚えるべきは事務所ビルのLCCO2は運用段階の割合が最大(半分以上)ということです。だから省エネ改修や運用改善が、ライフサイクル全体のCO2削減に最も効きます。

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覚え方

  • 事務所ビルのライフサイクルCO2は運用段階の割合が最大(半分以上)
  • PAL*・一次エネルギー消費量は値が小さいほど性能が高い
  • LEEDの認証は4段階(標準・シルバー・ゴールド・プラチナ)
  • eマークは省エネ基準適合を所管行政庁が認定する表示

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理解度チェック

Q.

事務所ビルのライフサイクルCO2では、運用段階より設計・建設・廃棄段階の割合のほうが大きい。〇か×か。

×。逆です。長期間の電力使用により運用段階の割合が最も大きく、一般に半分以上を占めます。

Q.

年間熱負荷係数PAL*は、その値が小さいほど外皮の熱性能が高いと判断される。〇か×か。

。PAL*は外皮を通る熱負荷の指標で、小さいほど外皮の熱性能が高いと判断されます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅱ(環境・設備)問題」
  • 環境・設備(事務所ビルのLCCO2は運用段階が最大、eマーク、LEEDの4段階認証、PAL*):建築環境・省エネルギーの標準的知見
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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