建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 環境・設備
  4. > 熱貫流率と熱伝導率の違い

熱貫流率と熱伝導率の違い|U値・λ・熱抵抗(一級建築士 環境・設備)

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

熱伝導率(λ)も熱貫流率(U値)も、熱の伝わりやすさを表す指標ですが、対象が違います。熱伝導率λは「材料そのもの」の伝わりやすさ、熱貫流率Uは「壁体全体」の伝わりやすさを表します。試験では、単位と対象の取り違えが狙われます。過去問の論点は伝熱のまとめに整理しています。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

熱貫流率と熱伝導率はどう違うのか

指標 単位 何を表すか
熱伝導率 λ W/(m·K) 材料固有の伝わりやすさ。厚さに関係する値ではない。小さいほど断熱性が高い
熱伝導抵抗 R=d/λ m²·K/W 層の厚さ d を熱伝導率λで割った抵抗。厚いほど、λが小さいほど大きい
熱貫流率 U(U値) W/(m²·K) 室内側熱伝達+各層の熱伝導+室外側熱伝達を合わせた壁体全体の指標。U=1/(熱貫流抵抗)。小さいほど断熱性が高い
熱貫流抵抗 1/U m²·K/W 1/U = Ri+ΣRj+Ro(室内外の表面熱伝達抵抗+各層の熱伝導抵抗の合計)

λは材料そのものの値、Uは壁体全体の値。直列に足すのは「抵抗」で、Uそのものは足し算で扱う値ではないのが要点です。各層の熱伝導抵抗(R=d/λ)に表面の熱伝達抵抗を加えた合計が熱貫流抵抗で、その逆数が熱貫流率Uになります。

ここまでの内容が独学だと入りにくいと感じたら、要点を絞った講義で整理すると早いです。スタディングの建築士講座は無料で試せます(スキマ時間・大手の約1/10)。

とくに狙われる4つのポイント

  • 対象の違い:λは材料固有で厚さに無関係、Uは壁体の構成全体を表します。同じ材料なら厚さが変わってもλは同じで、変わるのは抵抗(R=d/λ)のほうです。
  • 単位の違い:λは W/(m·K)、Uは W/(m²·K)。分母のmが二乗かどうかで見分けます。
  • 足せるのは抵抗:直列に並んだ層は、熱抵抗を足し合わせて合計の熱貫流抵抗を求めます。合計してから逆数をとってUにします。
  • 抵抗に含む範囲:熱貫流抵抗には、各層の熱伝導抵抗に加えて、中空層の抵抗や室内外の表面熱伝達抵抗も含みます。

過去問での問われ方

熱貫流率・熱伝導率は、一級 環境・設備(学科Ⅱ)の伝熱・結露で頻出です。問題本文は公式PDFで確認できます。各年度の詳しい論点整理は伝熱のまとめにゆずり、ここでは指標そのものの違いに絞ります。

狙われるのは、λとUの対象の取り違えと、単位(W/(m·K) と W/(m²·K))の入れ替え、そしてUそのものを直列に足す形の記述です。足し合わせるのは抵抗、と押さえます。

まちがえやすいポイント

熱伝導率λ=材料固有[W/(m·K)]、熱貫流率U=壁体全体[W/(m²·K)]。どちらも小さいほど断熱性が高い

「λは壁体全体の値」「Uの単位はW/(m·K)」「熱貫流率をそのまま足して合計する」と書いてあれば誤りです。λは材料固有、Uの単位は面積あたりのW/(m²·K)、直列で足すのは抵抗です。

用語の背景まで独学で押さえるのは意外と時間がかかります。要点を絞ったスマホ講義でインプットを短縮したいなら、スタディングの建築士講座を無料で試せます(スキマ時間・大手の約1/10)。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

理解度チェック

Q.

熱伝導率λと熱貫流率Uは、それぞれ何の伝わりやすさを表す?

熱伝導率λは「材料そのもの」の伝わりやすさで、材料固有の値です。厚さに関係する値ではありません。熱貫流率Uは「壁体全体」の伝わりやすさで、室内側熱伝達・各層の熱伝導・室外側熱伝達を合わせた指標です。どちらも小さいほど断熱性が高くなります。

Q.

熱伝導率λと熱貫流率Uの単位は?

熱伝導率λは W/(m·K)、熱貫流率Uは W/(m²·K) です。分母のmが二乗かどうかで見分けます。層の抵抗(R=d/λ、熱貫流抵抗 1/U)はどちらも m²·K/W で、直列の抵抗はこの単位で足し合わせます。

まとめ

熱伝導率λは材料固有の値[W/(m·K)]、熱貫流率Uは壁体全体の値[W/(m²·K)]で、どちらも小さいほど断熱性が高くなります。直列の層は熱抵抗(R=d/λ)を足し合わせ、表面熱伝達抵抗も加えた合計が熱貫流抵抗、その逆数がUです。対象と単位を取り違えない、足すのは抵抗、と押さえれば、伝熱の指標の問題は外しません。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • 熱伝導率λ[W/(m·K)]は材料固有の値で厚さに関係しない。熱伝導抵抗 R=d/λ[m²·K/W]。熱貫流率U[W/(m²·K)]は室内側熱伝達・各層の熱伝導・室外側熱伝達を合わせた壁体全体の指標で、U=1/(熱貫流抵抗)、熱貫流抵抗 1/U=Ri+ΣRj+Ro。いずれも値が小さいほど断熱性が高い。日本建築学会「建築設計資料集成」ほか環境工学の複数資料で照合。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>