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平成28年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.4は、建築物の開口部等に用いるガラスに関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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取り上げられたのは、Low-E複層ガラス、強化ガラス、合わせガラス、網入磨き板ガラスの4種です。それぞれの性能と適した使い方が問われます。
論点は強化ガラスの使い方です。記述では「同厚のフロート板ガラスの6倍から10倍の強度をもつため、特段の措置を講じることなくアトリウム等の屋根やスカイライト、トップライトに使える」とされています。強度だけを根拠にした使い方が妥当かどうかが問われます。
強化ガラスは確かに高強度ですが、いったん割れると全面が粒状に砕けて落下します。頭上に位置するトップライト等では、強度の高さだけでは安全とは言えません。割れ方と落下のリスクに着目するのがポイントです。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | Low-E複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊な金属膜をコーティングし、中空層の放射による伝熱を低減します。記述どおりです。 |
| 2 | ×(誤り) | 強化ガラスを「特段の措置なくトップライト等に使える」とする点が誤りです。破損すると全面が砕けて落下するため、頭上では合わせガラスとする等の落下防止措置が必要です。 |
| 3 | ○(正しい) | 合わせガラスは、2枚以上の板ガラスで中間膜を挟んで加熱圧着したもので、破損時の飛散防止や防犯性能の向上に役立ちます。記述どおりです。 |
| 4 | ○(正しい) | 板ガラスの耐風圧性能を考慮した使用可能面積は、条件が同一なら、フロート板ガラスに比べて網入磨き板ガラスのほうが小さくなります。記述どおりです。 |
選択肢2は、強化ガラスを特段の措置なくトップライト等に使えるとする点が誤りで、破損時に全面が砕けて落下するため落下防止措置が必要です。
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強化ガラスは、フロート板ガラスを加熱して急冷し、表面に圧縮層をつくることで、同厚のフロート板ガラスの数倍の強度をもたせたガラスです。強度が高い点は記述のとおりです。
問題は割れ方です。強化ガラスはいったん破損すると、全面が一気に粒状に砕けて落下します。さらに、ごくまれにNiS、つまり硫化ニッケルに起因する自然破損が起こることも知られています。頭上に位置するトップライトやスカイライトでは、割れた破片が落下して人に当たる危険があります。
そのため、頭上のガラスには合わせガラスとする等の飛散・落下防止措置を講じるのが原則です。ザックリ言えば、強化ガラスは高強度でも割れれば全面が落下するので、頭上では特段の措置なしに使えないです。強度の高さだけを根拠にした使い方を不適当と判断します。
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強化ガラスをトップライト等の頭上部分に用いる場合、どのような措置が求められますか。
合わせガラスとする等の飛散・落下防止措置が必要です。強化ガラスは破損時に全面が砕けて落下するためです。
Low-E複層ガラスは、どこにコーティングを施して何を低減していますか。
中空層側のガラス面に特殊な金属膜をコーティングし、中空層の放射による伝熱を低減しています。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月