建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 計画
  4. 平成28年
  5. > No.4 建築用ガラス

平成28年度 一級建築士 計画 No.4を解説、建築用ガラスに関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成28年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.4は、建築物の開口部等に用いるガラスに関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

取り上げられたのは、Low-E複層ガラス、強化ガラス、合わせガラス、網入磨き板ガラスの4種です。それぞれの性能と適した使い方が問われます。

論点は強化ガラスの使い方です。記述では「同厚のフロート板ガラスの6倍から10倍の強度をもつため、特段の措置を講じることなくアトリウム等の屋根やスカイライト、トップライトに使える」とされています。強度だけを根拠にした使い方が妥当かどうかが問われます。

強化ガラスは確かに高強度ですが、いったん割れると全面が粒状に砕けて落下します。頭上に位置するトップライト等では、強度の高さだけでは安全とは言えません。割れ方と落下のリスクに着目するのがポイントです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当なもの)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

計画は過去問の反復が効きます。年度別の過去問題集で出題パターンに慣れておくと得点が安定します。受験する年度に対応した版を選んでください。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) Low-E複層ガラスは、中空層側のガラス面に特殊な金属膜をコーティングし、中空層の放射による伝熱を低減します。記述どおりです。
2 ×(誤り) 強化ガラスを「特段の措置なくトップライト等に使える」とする点が誤りです。破損すると全面が砕けて落下するため、頭上では合わせガラスとする等の落下防止措置が必要です。
3 ○(正しい) 合わせガラスは、2枚以上の板ガラスで中間膜を挟んで加熱圧着したもので、破損時の飛散防止や防犯性能の向上に役立ちます。記述どおりです。
4 ○(正しい) 板ガラスの耐風圧性能を考慮した使用可能面積は、条件が同一なら、フロート板ガラスに比べて網入磨き板ガラスのほうが小さくなります。記述どおりです。

選択肢2は、強化ガラスを特段の措置なくトップライト等に使えるとする点が誤りで、破損時に全面が砕けて落下するため落下防止措置が必要です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

強化ガラスは、フロート板ガラスを加熱して急冷し、表面に圧縮層をつくることで、同厚のフロート板ガラスの数倍の強度をもたせたガラスです。強度が高い点は記述のとおりです。

問題は割れ方です。強化ガラスはいったん破損すると、全面が一気に粒状に砕けて落下します。さらに、ごくまれにNiS、つまり硫化ニッケルに起因する自然破損が起こることも知られています。頭上に位置するトップライトやスカイライトでは、割れた破片が落下して人に当たる危険があります。

そのため、頭上のガラスには合わせガラスとする等の飛散・落下防止措置を講じるのが原則です。ザックリ言えば、強化ガラスは高強度でも割れれば全面が落下するので、頭上では特段の措置なしに使えないです。強度の高さだけを根拠にした使い方を不適当と判断します。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

覚え方

  • 強化ガラス=高強度だが破損時は全面が粒状に砕けて落下
  • NiS(硫化ニッケル)に起因する自然破損のおそれ
  • 頭上のトップライト等=合わせガラスとする等の落下防止措置が必要
  • 網入磨き板ガラス=耐風圧上の使用可能面積はフロート板ガラスより小さい

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

強化ガラスをトップライト等の頭上部分に用いる場合、どのような措置が求められますか。

合わせガラスとする等の飛散・落下防止措置が必要です。強化ガラスは破損時に全面が砕けて落下するためです。

Q.

Low-E複層ガラスは、どこにコーティングを施して何を低減していますか。

中空層側のガラス面に特殊な金属膜をコーティングし、中空層の放射による伝熱を低減しています。

平成28年 一級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>