建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 計画
  4. 平成28年
  5. > No.5 建築物と周辺環境

平成28年度 一級建築士 計画 No.5を解説、建築物と周辺環境に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成28年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.5は、建築物とその周辺環境に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

テーマは、高層建築物が周囲につくる風環境、いわゆるビル風です。地表付近の風速、街区の形状による気流、ビル風を和らげる計画手法が問われます。

論点は選択肢4の植栽計画です。記述では「耐風性の高い樹種を選び、低木を避けて、高木を風向きと平行に並べて配置するのが有効」とされています。植栽でビル風を抑える原則と合っているかが問われます。

植栽による防風は、高木と低木を組み合わせ、地表付近まで含めて風を受け止めるのが基本です。低木を避けたり、高木を風向きと平行に並べたりすると、地表面の風を抑えられず、風がそのまま通り抜けてしまいます。原則と逆向きの記述になっています。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当なもの)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

計画は過去問の反復が効きます。年度別の過去問題集で出題パターンに慣れておくと得点が安定します。受験する年度に対応した版を選んでください。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 高層建築物による地表面付近の風速増加率は、周囲に建築物がない場合に比べ、低層建築物群がある場合のほうが大きくなる傾向です。記述どおりです。
2 ○(正しい) 周辺の気流は、建築物の高さHと間隔Wの比であるH/W比や、街区面積に対する建築物の占有割合に大きく影響されます。記述どおりです。
3 ○(正しい) 床面積の大きい低層部を設け、その屋根の上部で強風を発生させる計画とすると、地上の歩行者へのビル風の影響を少なくできます。記述どおりです。
4 ×(誤り) ビル風対策の植栽で「低木を避け、高木を風向きと平行に並べる」とする点が誤りです。高木と低木を組み合わせ、風を遮るように配置するのが有効です。

選択肢4は、低木を避けて高木を風向きと平行に並べるとする点が誤りで、高木と低木を組み合わせ風を遮るように配置するのが有効です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

植栽でビル風を和らげるには、樹木で風を受け止めて勢いを弱める必要があります。高木だけでは幹の下の地表付近に風が抜けてしまうため、高木と低木を組み合わせ、地表面に近い高さの風まで受け止めるのが基本です。低木を避けると、歩行者が直接受ける地表面の強風を抑えられません。

配置の向きも逆です。高木を風向きと平行に並べると、樹木の列の間を風がそのまま通り抜けてしまい、防風の効果が出ません。風を遮るには、風向きに対して樹木を立ちはだからせるように配置します。

ザックリ言えば、植栽の防風は高木と低木を組み合わせ、風向きに対して立ちはだかるように配置するのが有効です。記述は原則と逆向きで不適当です。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

覚え方

  • 植栽の防風=高木と低木を組み合わせ地表付近の風を受け止める
  • 低木を避ける=地表面の強風を抑えられず逆効果
  • 風向きと平行配置=風が通り抜け効果が薄い
  • 低層部の屋根上に強風を出す=歩行者域のビル風は和らぐ

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

植栽でビル風を和らげるとき、地表付近の風を抑えるにはどのような植え方が有効ですか。

高木と低木を組み合わせ、風向きに対して立ちはだかるように配置し、地表付近の風まで受け止めるのが有効です。

Q.

周辺の気流に大きく影響する、建築物の高さHと間隔Wの比を何といいますか。

H/W比です。街区面積に対する建築物の占有割合とともに、周辺の気流に大きく影響します。

平成28年 一級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>