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平成29年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.4は、都市空間の著書に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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著者と、その著書、そこで述べた主張が正しく結び付いているかを問う問題です。登場するのは、レム・コールハース、クリストファー・アレグザンダー、ジェイン・ジェイコブズ、ケヴィン・リンチの4人です。
注意したいのはケヴィン・リンチの『都市のイメージ』です。この本は、都市を読み取るための5つの要素(パス・エッジ・ディストリクト・ノード・ランドマーク)と、わかりやすさを示すイメージアビリティを論じたものです。
一方、ラスベガスの都市景観を記号論的に分析したのは、ロバート・ヴェンチューリやデニス・スコット・ブラウンらの『ラスベガス』です。著者と分析対象が入れ替わっている点を見抜けるかがポイントになります。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | レム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』は、過密な都市の論理をマンハッタニズムとして読み解いた本です。記述どおりです。 |
| 2 | ○(正しい) | クリストファー・アレグザンダーの『パタン・ランゲージ』は、都市や建築を形づくる原則をパターンとして整理した本です。 |
| 3 | ○(正しい) | ジェイン・ジェイコブズの『アメリカ大都市の死と生』は、街路や地区に多様性を生む4つの条件を論じた本です。記述どおりです。 |
| 4 | ×(誤り) | ケヴィン・リンチ『都市のイメージ』をラスベガスの記号論的分析とする点が誤りです。それはヴェンチューリらの仕事です。 |
選択肢4は、『都市のイメージ』の内容を「ラスベガスを記号論的視点から分析した本」とする点が誤りで、リンチが論じたのは都市を読み取る5つの要素です。
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ケヴィン・リンチの『都市のイメージ』は、人が頭の中に描く都市の像を扱った本です。都市を構成する手がかりを、パス(道)・エッジ(縁)・ディストリクト(地域)・ノード(結節点)・ランドマーク(目印)の5つの要素に整理しました。
そして、これらの要素がはっきりして都市が読み取りやすい状態をイメージアビリティと呼びました。テーマはあくまで「都市のわかりやすさ」であり、特定の都市を記号論で読み解くものではありません。
ザックリ言えば、リンチ=都市の5要素、ラスベガスはヴェンチューリらという対応です。ラスベガスの看板や景観を記号論的に分析したのは、ロバート・ヴェンチューリとデニス・スコット・ブラウンらの『ラスベガス』です。著者を取り違えないようにしましょう。
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ケヴィン・リンチ『都市のイメージ』が示した、都市を読み取る5つの要素は何ですか。
パス(道)・エッジ(縁)・ディストリクト(地域)・ノード(結節点)・ランドマーク(目印)の5つです。
ラスベガスの都市景観を記号論的に分析したのは、誰のどの著作ですか。
ロバート・ヴェンチューリとデニス・スコット・ブラウンらによる『ラスベガス』です。リンチの『都市のイメージ』とは別の本です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月