建築士試験 解説ノート

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平成29年度 一級建築士 計画 No.7を解説、各部の寸法に関する誤りを見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.7は、各部の寸法に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

取り上げられているのは、乗用エレベーターのかご内法、出入口の有効幅員、自走式立体駐車場の車路勾配、洗面所の洗面器の間隔です。建物の用途ごとに「使える寸法かどうか」を判断できるかが問われます。

注意したいのは自走式立体駐車場の車路です。傾斜部の勾配が急すぎると、車の底をこすったり、上り下りで危険が生じます。そのため車路の本勾配には標準的な上限があります。

本勾配を1/5(約20%)とする記述は、この上限を超えます。一般的な自走式駐車場の本勾配は1/6(約17%)以下が標準で、1/5は急すぎる数値です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 定員24人の乗用エレベーターのかご内法を、間口2,150mm×奥行1,600mm程度とするのは妥当です。記述どおりです。
2 ○(正しい) 主要な出入口の有効幅員を1,500mm、その他の出入口を1,000mmとするのは、車いす利用も見込んだ妥当な寸法です。
3 ×(誤り) 車路の本勾配を1/5とする点が誤りです。自走式立体駐車場の本勾配は1/6以下が標準で、1/5は急すぎます。
4 ○(正しい) 多人数用洗面所で、隣り合う洗面器の中心間距離を850mmとするのは妥当な寸法です。記述どおりです。

選択肢3は、立体駐車場の車路の本勾配を1/5とする点が誤りで、標準は1/6以下です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

自走式立体駐車場では、上下の階を行き来する車路の傾斜が安全性を左右します。勾配がきついと、車の底や前後のバンパーが路面に当たり、スムーズに上り下りできません。

そのため、車路の本勾配は1/6(約17%)以下とするのが標準です。さらに、傾斜の始まりと終わりには「緩和勾配」を設け、本勾配の1/2程度(おおむね1/12前後)でなだらかにつなぎます。緩和区間の長さは数メートル確保します。

ザックリ言えば、立体駐車場の車路勾配は1/6以下が目安です。1/5(約20%)は標準を超える急勾配で、選択肢3の記述は不適当です。

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覚え方

  • 自走式立体駐車場の車路の本勾配=1/6(約17%)以下
  • 緩和勾配=本勾配の1/2程度(傾斜の始点・終点をなだらかに)
  • 定員24人の乗用エレベーター=かご内法 間口2,150mm×奥行1,600mm程度
  • 多人数用洗面所の洗面器=中心間距離850mm程度

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理解度チェック

Q.

自走式立体駐車場の車路の本勾配は、標準的にどのくらい以下としますか。

1/6(約17%)以下が標準です。1/5(約20%)では急すぎて、車の底がこすれるなどの支障が出ます。

Q.

車路の傾斜部に設ける緩和勾配は、本勾配に対してどの程度としますか。

本勾配の1/2程度です。傾斜の始まりと終わりをなだらかにつなぎ、車体の接触を防ぎます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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