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平成29年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.12は、住宅の作品に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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ファンズワース邸、シュレーダー邸、前川自邸、原自邸の4作品が並びます。設計者と、その住宅の空間構成の特徴を正しく結び付けられるかが問われます。
注意したいのは前川自邸です。記述では「約20m²の狭小な敷地に各室を上下に積層した住宅」とされますが、これは前川自邸の説明ではありません。
都市部の約20m²という狭い敷地に、住空間を機能別に積み上げた住宅は、東孝光の「塔の家」の特徴です。前川國男の自邸は、吹抜けのある居間を中心とした木造住宅で、狭小敷地への積層型ではありません。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ファンズワース邸(ミース・ファン・デル・ローエ)は週末住宅で、H形鋼の柱に梁を溶接し、屋根スラブと床スラブを取り付けた構造です。記述どおりです。 |
| 2 | ○(正しい) | シュレーダー邸(リートフェルト)は建具や家具による空間構成が特徴で、2階は一室にも、可動間仕切りで小区分にもできます。 |
| 3 | ×(誤り) | 約20m²の狭小な敷地に各室を積層した住宅とする点が誤りです。これは前川自邸ではなく、東孝光の塔の家の特徴です。 |
| 4 | ○(正しい) | 原自邸(原広司)は、玄関から吹抜けを通ってバルコニーへ降りる廊下の両側に居室を置き、トップライトから採光した住宅です。 |
選択肢3は、約20m²の狭小敷地に各室を積層した住宅を前川自邸とする点が誤りで、その特徴をもつのは東孝光の塔の家です。
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前川國男の自邸は、戦時下に建てられた木造住宅です。中央に吹抜けのある居間を据え、その両側に寝室や台所などを配した、左右対称に近い構成で知られます。狭小敷地に各室を上下へ積み上げた住宅ではありません。
一方、都市部の約20m²という極端に狭い敷地に、各室を機能別に縦へ積層した住宅は、東孝光が設計した「塔の家」です。限られた間口に対し、上へ伸びる断面で住空間を確保した点が特徴です。記述はこの塔の家の説明と重なります。
ザックリ言えば、20m²の狭小敷地に各室を積層した住宅は塔の家(東孝光)です。前川自邸は吹抜けの居間を中心とした木造住宅で、両者は性格がはっきり違います。
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約20m²の狭小な敷地に各室を積層した住宅は、誰の設計による何という作品ですか。
東孝光が設計した「塔の家」です。前川自邸ではありません。前川自邸は吹抜けの居間を中心とした木造住宅です。
シュレーダー邸(リートフェルト)の2階は、どのように使い分けられますか。
可動間仕切りによって、全体を一室として使うことも、いくつかの小部屋に区分することもできます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月