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平成30年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.4は、断熱性能と表面温度差・相当外気温度・窓ガラスの日射熱取得率・発泡系断熱材の熱伝導率など、伝熱に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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伝熱は、壁・窓・断熱材を通る熱の動きをまとめて問います。各用語が「何と何の比か」「何を含むか」を正確に押さえられているかが問われます。
引っかけの核心は選択肢3の日射熱取得率です。ガラスを直接透過する日射だけでなく、ガラスに吸収されて室内側へ放出される分も室内に入る熱です。日射熱取得率はその両方を含みます。
選択肢3は透過分だけで定義しているため、室内に入る日射の熱を小さく見積もる誤りになります。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 室の断熱性能を高めると、室温と室内表面温度の差を小さくでき、室内の上下温度差も小さくできます。適当な記述です。 |
| 2 | ○(適当) | 日射を受ける外壁面の相当外気温度は、その面の日射吸収量や風速などの影響を受けます。適当な記述です。 |
| 3 | ×(不適当) | 日射熱取得率を、ガラスを透過した日射量の割合だけとする記述です。日射熱取得率は透過分だけでなくガラスに吸収され室内側へ流入する分も含むため、不適当です。 |
| 4 | ○(適当) | 同種の発泡系断熱材で空隙率が同じ場合、熱伝導率は気泡寸法が大きいものほど大きくなります。適当な記述です。 |
選択肢3は、日射熱取得率を直接透過した日射量の割合だけとする点が不適当で、正しくはガラスに吸収され室内側へ流入する分も含みます。
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ガラスに当たった日射は、すべてが直接透過するわけではありません。一部はガラスに吸収され、そのガラスが温まって室内側へ放射・対流で熱を放出します。この分も室内に入ってくる日射の熱です。
日射熱取得率は、直接透過する日射に、このガラス吸収後に室内側へ入る分を加えた量を、入射日射量で割った値です。選択肢3は直接透過分だけにしているため、室内に入る熱を小さく見積もる誤りになります。
ザックリ言えば、日射熱取得率は直接透過分とガラス吸収後の室内流入分の合計で決まるということです。透過率だけの値ではない点に注意します。
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窓ガラスの日射熱取得率には、透過した日射以外に何が含まれる?
ガラスに吸収された後、室内側へ再放射・対流で入る分も含まれます。
相当外気温度(SAT)が高くなる条件は?
日射吸収量が大きく、風速が小さい(表面の熱が逃げにくい)ときです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月