建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 環境・設備
  4. 令和元年
  5. > No.4 伝熱

令和元年度 一級建築士 設備 No.4を解説、伝熱に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和元年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.4は、熱橋・複層ガラス・中空層・総合熱伝達率など、建築物の伝熱に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

熱の伝わり方を、伝導・対流・放射の3つに分けて考えられるかが問われます。とくに放射の存在を忘れると判断を誤ります。

引っかけの核心は複層ガラスの真空中空層です。真空にすれば対流と気体の伝導は止まりますが、放射による熱の移動は残ります。選択肢2は熱貫流率が0になるとしていますが、0にはなりません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

環境・設備は数値と用語の暗記がものを言います。年度別の過去問題集で出題パターンに慣れておくと得点が安定します。受験する年度に対応した版を選んでください。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 熱橋部分は熱が逃げやすく、室内側表面温度は他の部分より外気温度に近くなります。冬は結露しやすい部分です。適当な記述です。
2 ×(不適当) 中空層を真空にしても放射による伝熱が残り、ガラス両面の熱伝達もあるため、熱貫流率は0になりません。不適当です。
3 ○(適当) 密閉中空層の熱抵抗は、ある厚さを超えると対流が生じて頭打ちになり、100mmを超えてもほとんど変化しません。適当な記述です。
4 ○(適当) 外気側の総合熱伝達率は、外壁面を外気温度に等しい黒体とみなし、日射や夜間放射の影響がないものとした値です。適当な記述です。

選択肢2は、真空の中空層なら熱貫流率が0になるとする点が誤りで、放射による伝熱とガラス面の熱伝達が残るため0にはなりません。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント

熱の伝わり方には、固体内を伝わる伝導、空気の流れで運ぶ対流、電磁波で運ぶ放射の3つがあります。複層ガラスの中空層を真空にすると、対流と気体の伝導は止められます。

けれども放射は真空中でも伝わります。太陽の熱が真空の宇宙空間を越えて地球に届くのと同じです。さらに、室内外それぞれのガラス表面では空気との熱伝達も起きます。

そのため、中空層を完全な真空にしても熱貫流率は0にはなりません。Low-E膜などで放射を抑える工夫はありますが、放射をゼロにはできません。

ザックリ言えば、真空でも放射で熱は伝わるので、熱貫流率は0にならないということです。「真空=熱が全く伝わらない」と思い込ませる引っかけです。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

覚え方

  • 真空でも放射は伝わる→複層ガラスの熱貫流率は0にならない
  • 熱橋部の室内側表面温度=外気温度に近づく(結露しやすい弱点)
  • 密閉中空層の熱抵抗=ある厚さで頭打ち(厚くしても増えない)

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

複層ガラスの中空層を完全な真空にすると、熱貫流率は0になる?

なりません。対流と気体の伝導は止まりますが、放射による伝熱とガラス面の熱伝達が残ります。

Q.

熱橋部分の室内側表面温度は、まわりに比べてどうなる?

外気温度に近くなります。熱が逃げやすいため、冬は結露しやすい部分になります。

令和元年 一級建築士 環境・設備 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>