建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 環境・設備
  4. 令和5年
  5. > No.11 空気調和設備

令和5年度 一級建築士 設備 No.11を解説、開放式冷却塔の送風機動力に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和5年度 一級建築士 学科II(環境・設備)No.11は、空気調和設備に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題で問われていること

  1. 冷暖同時型マルチパッケージ型空調機の熱回収
  2. 開放式/密閉式冷却塔の送風機動力
  3. 水蓄熱槽による熱源機容量の低減
  4. モジュール型ヒートポンプチリングユニットの運転台数

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

冷却塔には、冷却水を直接外気に触れさせて蒸発冷却する開放式と、熱交換器(コイル)を介して間接的に冷やす密閉式があります。開放式は水を直接外気に接触させるため熱交換の効率がよく、同じ冷却能力なら送風機動力は小さく済みます。

密閉式は、コイルを介するぶん熱交換の効率が劣り、同じ能力を得るには多くの風量が必要で、送風機動力が大きくなります。選択肢2は「開放式は密閉式に比べて送風機動力が大きくなる」としていますが、開放式のほうが送風機動力は小さいので、大小が逆で不適当なんですね。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 冷暖同時型マルチパッケージ型空調機は、冷暖の混在運転時に熱回収により省エネ効果が期待できます。適当な記述です。
2 ×(不適当) 開放式冷却塔は密閉式に比べて送風機動力が小さくなります。大きくなるとした記述は大小が逆で、不適当です。
3 ○(適当) 水蓄熱槽を用いた熱源システムは、熱源機が負荷変動に直接追従しなくてよいので、熱源機の容量を低減できます。適当な記述です。
4 ○(適当) 空気熱源ヒートポンプチリングユニットのモジュール型は、負荷変動に応じて運転台数が変わり効率的な運転が可能です。適当な記述です。

選択肢2の「開放式冷却塔は、同じ冷却能力の密閉式冷却塔に比べて送風機動力が大きくなる」という記述が誤りで、開放式のほうが送風機動力は小さくなります。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢2のポイント

選択肢2は、開放式冷却塔の送風機動力に関する記述です。冷却塔は、空調の熱源(冷凍機)で生じた熱を、水の蒸発を利用して外気へ捨てる装置なんですね。

開放式は、冷却水を直接外気にさらして蒸発させるので、熱交換の効率が高く、少ない風量で済みます。つまり送風機動力が小さくなるわけです。一方、密閉式は冷却水を熱交換器(コイル)に閉じ込め、外側に散布した水で間接的に冷やします。コイルを介するぶん効率が落ち、同じ能力を得るには風量を多くする必要があり、送風機動力が大きくなります(その代わり冷却水が汚れにくい利点があります)。

選択肢2は「開放式は密閉式に比べて送風機動力が大きくなる」としていますが、大小が逆で不適当です。ザックリ言えば、開放式=効率よく送風機動力小/密閉式=効率劣り送風機動力大ということです。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット

覚え方

  • 開放式冷却塔=水を直接外気に接触・効率よく送風機動力小/密閉式=コイル介し効率劣り動力大
  • 冷暖同時型マルチ=熱回収で省エネ
  • 水蓄熱槽=熱源機が負荷に直接追従不要で容量を低減
  • モジュール型=運転台数可変で部分負荷でも高効率

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

Q.

開放式と密閉式の冷却塔では、どちらが送風機動力が小さい?

開放式です。水を直接外気に接触させて蒸発冷却するため熱交換の効率がよく、同じ冷却能力でも送風機動力が小さく済みます。密閉式はコイルを介すため効率が劣り動力が大きくなります。

令和5年 一級建築士 環境・設備 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>