建築士試験 解説ノート

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平成30年度 二級建築士 計画 No.2を解説、建築物とその特徴に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 二級建築士試験 学科Ⅰ(建築計画)No.2は、建築物とその特徴に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

パルテノン神殿、ミラノ大聖堂、クリスタル・パレス、ファンズワース邸、落水荘の特徴が問われます。判断の決め手は、建築物とその建築様式が正しく結び付いているかです。

引っかけの核心は、ミラノ大聖堂の建築様式です。多数の小尖塔(ピナクル)が林立するミラノ大聖堂はゴシック建築の代表例で、「ロマネスク建築の代表」とするのは誤りです。

ロマネスク建築は半円アーチと厚い壁が特徴で、ゴシック建築は尖頭アーチ・リブヴォールト・多数の尖塔で高さと軽快さを追求します。ミラノ大聖堂の外観は後者そのものです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) パルテノン神殿(アテネ)は、ドリス式オーダーの周柱式を基本としながら、細部にイオニア式を用いた古代ギリシア建築です。
2 ×(誤り) ミラノ大聖堂(ミラノ)をロマネスク建築の代表とした点が誤り。多数の小尖塔をもつミラノ大聖堂はゴシック建築の代表例です。
3 ○(正しい) クリスタル・パレス(ロンドン)は、部材を規格化して工場で製作するプレファブリケーションで建てた、ロンドン万国博覧会(1851年)の展示館です。
4 ○(正しい) ファンズワース邸(アメリカ)は、中央のコア以外に間仕切壁をもたず、外壁がすべてガラスの住宅です。
5 ○(正しい) 落水荘(アメリカ)は、床スラブが滝のある渓流の上に大きく張り出した、フランク・ロイド・ライトの住宅です。

選択肢2は、ミラノ大聖堂をロマネスク建築の代表とした点が誤りで、正しくはゴシック建築の代表例です。

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選択肢2のポイント

ミラノ大聖堂は、屋根の上に無数の小尖塔(ピナクル)が林立する外観で知られます。尖頭アーチとリブヴォールトで高さを追求するゴシック建築の代表例です。

一方、ロマネスク建築は半円アーチと厚い石壁が特徴で、開口が小さく重厚な印象になります。ピサ大聖堂などが代表例で、ミラノ大聖堂とは見た目の方向性が異なります。

選択肢2はミラノ大聖堂を「ロマネスク建築の代表」としていますが、これはゴシック建築の取り違えなので誤りです。多数の尖塔=ゴシック、と外観で結び付けて覚えておきましょう。

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覚え方

  • 多数の小尖塔が林立するミラノ大聖堂はゴシック建築/ロマネスクは半円アーチと厚い壁
  • パルテノン神殿はドリス式が基本/クリスタル・パレスは規格部材のプレファブリケーション
  • ファンズワース邸は外壁が全面ガラス/落水荘は渓流の上に床スラブを張り出す

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理解度チェック

Q.

多数の小尖塔をもつミラノ大聖堂は、ロマネスク建築の代表例である。〇か×か。

×。ミラノ大聖堂はゴシック建築の代表例です。ロマネスク建築は半円アーチと厚い壁が特徴です。

Q.

クリスタル・パレスは、部材を規格化して工場で製作するプレファブリケーションで建てられた。〇か×か。

。1851年のロンドン万国博覧会の展示館で、規格部材を用いた鉄とガラスの建築です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅰ(建築計画)問題」
  • ミラノ大聖堂はゴシック建築・ロマネスクは半円アーチと厚い壁/パルテノン神殿・クリスタル・パレス・ファンズワース邸・落水荘:西洋建築史の基本
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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