建築士試験 解説ノート

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日射熱取得率と日射遮蔽係数の違い|日射遮蔽の考え方(一級建築士 環境・設備)

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夏の暑さ対策の要は、日射をどれだけ室内に入れないかです。日射熱取得率ηも日射遮蔽係数SCも「窓から入る日射熱の入りやすさ」を表し、小さいほど遮蔽性能が高い指標です。試験では、基準の取り方と遮蔽の順序が狙われます。日射の全体は日射のまとめにあります。

日射遮蔽のイメージ図。外側で遮蔽すると、日射がガラスに入る前に外付けブラインドや庇で遮られて反射するため効果が大きい。内側で遮蔽すると、日射が一度ガラスを通って室内に入ってから内ブラインドに当たり、熱が室内に再放射されるため効果は劣る。
日射は外側で遮ると効果的(内側だと一度室内に熱が入る)

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まず前提として、窓に届く日射は、太陽から直接届く直達日射、空全体から拡散して届く天空日射、地面や周囲からはね返って届く反射日射に分かれます。日射熱取得率や日射遮蔽係数は、これらが窓を通して室内に入る量を扱う指標です。

日射熱取得率ηと日射遮蔽係数SCはどう違うのか

項目 内容
日射熱取得率η 窓を通して室内に入る日射熱の割合。0〜1の値で、小さいほど遮蔽性能が高い。
日射遮蔽係数SC 厚さ3mmの透明ガラスを1としたときの相対値。小さいほど遮蔽性能が高い。
遮蔽の順序 室外側で遮る(外付けブラインド・ルーバー・庇)ほうが、室内側で遮るより効果が大きい。
方位 南面は庇・水平ルーバー、東西面は縦ルーバーが有効(東西は太陽高度が低く庇が効きにくい)。

ηもSCも、小さいほど日射遮蔽性能が高いという向きは同じです。違いは基準の取り方で、ηはそのまま入る割合、SCは3mm透明ガラスを1とした相対値です。

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とくに狙われる4点

  • ηもSCも、小さいほど遮蔽性能が高い。値が小さいほど、窓から入る日射熱が少ないという意味です。
  • SCは、厚さ3mm透明ガラスを基準(1)とした相対値です。基準を「複層ガラス」などと書いてあれば誤りです。
  • 日射の遮蔽は、室内側より室外側で遮るほうが効果が大きい。外付けブラインドや庇が代表です。
  • 東西面の日射は南面より対策が難しく、縦ルーバーが向きます。東西は太陽高度が低く、水平の庇が効きにくいためです。

過去問での問われ方

日射熱取得率η・日射遮蔽係数SCと日射遮蔽の手法は、一級 環境・設備の日射・省エネの分野でくり返し問われます。問題本文は公式PDFで確認できます。関連の整理は日射のまとめにあります。

狙われるのは、ηとSCの大小の向き(小さいほど遮蔽性能が高い)、SCの基準ガラス(3mm透明ガラス=1)、外部遮蔽と内部遮蔽の効果の差方位ごとの手法の4点です。値は小さいほど遮蔽が効く、遮るなら室外側、と押さえます。

まちがえやすいポイント

日射熱取得率ηも日射遮蔽係数SCも、小さいほど日射遮蔽性能が高い。SCは3mm透明ガラスを1とした相対値です。

「値が大きいほど遮蔽性能が高い」「室内側で遮るほうが効果が大きい」と書いてあれば誤りです。値は小さいほど遮蔽が効き、遮蔽は室外側のほうが効果が大きくなります。

用語の背景まで独学で押さえるのは意外と時間がかかります。要点を絞ったスマホ講義でインプットを短縮したいなら、スタディングの建築士講座を無料で試せます(スキマ時間・大手の約1/10)。

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理解度チェック

Q.

日射熱取得率ηと日射遮蔽係数SCは、値が大きいときと小さいとき、どちらが遮蔽性能が高い?

どちらも小さいほうが遮蔽性能が高いです。ηもSCも「窓から入る日射熱の入りやすさ」を表すので、値が小さいほど室内に入る日射熱が少ないという意味になります。

Q.

日射遮蔽係数SCは、何を基準にした値?

厚さ3mmの透明ガラスを1としたときの相対値です。この基準ガラスに対して、その窓がどれだけ日射熱を通しやすいかを表し、小さいほど遮蔽性能が高くなります。

Q.

同じ庇やブラインドで日射を遮るなら、室内側と室外側のどちらが効果が大きい?

室外側です。窓の外で日射を遮ると、日射熱がガラスに達する前に処理できるため、室内側で遮るより効果が大きくなります。外付けブラインドやルーバー、庇が代表例です。

Q.

東西面の窓には、水平の庇と縦ルーバーのどちらが向く?

縦ルーバーです。東西面は朝夕に太陽高度が低くなるため、水平の庇が効きにくく、縦方向のルーバーのほうが有効です。南面は太陽高度が高いので庇・水平ルーバーが向きます。

まとめ

日射熱取得率ηも日射遮蔽係数SCも、窓から入る日射熱の入りやすさを表し、小さいほど遮蔽性能が高い指標です。SCは厚さ3mmの透明ガラスを1とした相対値。遮蔽は室内側より室外側が効果が大きく、南面は庇・水平ルーバー、東西面は縦ルーバーが向きます。値は小さいほど遮蔽が効く、遮るなら室外側、と押さえれば日射遮蔽の問題は外しません。

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出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • 日射熱取得率η=窓を通して室内に入る日射熱の割合(0〜1、小さいほど遮蔽性能が高い)。日射遮蔽係数SC=厚さ3mmの透明ガラスを1とした相対値(小さいほど遮蔽性能が高い)。日射は直達日射・天空日射・反射日射に分かれる。遮蔽は室外側が室内側より効果大、南面は庇・水平ルーバー、東西面は縦ルーバーが有効。日本建築学会「建築環境工学」ほか複数資料で照合。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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