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平成29年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.2は、建築物の保存・再生の事例に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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取り上げられているのは、犬島精錬所美術館、3331 Arts Chiyoda、カステルヴェッキオ美術館、リンゴット工場再開発計画の4件です。元の建物と、再生後の用途を正しく結び付けられるかが問われます。
注意したいのはリンゴット工場(イタリア・トリノ)です。20世紀初頭のフィアットの巨大な自動車工場を、レンゾ・ピアノの計画で再生したものですが、用途は「現代美術館」だけではありません。
実際は、コンサートホール、コンベンションセンター、ショッピングモール、ホテル、大学などが入る複合施設です。屋上には旧テストコースが残ります。用途を「現代美術館」と言い切る記述は実態とずれます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 犬島精錬所美術館(岡山県)は、閉鎖された精錬所の遺構を活かし、自然エネルギーを利用した美術館です。記述どおりです。 |
| 2 | ○(正しい) | 3331 Arts Chiyoda(東京都)は、廃校になった中学校をアートギャラリーを含む文化施設に再生したものです。 |
| 3 | ○(正しい) | カステルヴェッキオ美術館(イタリア・ヴェローナ)は、中世の城を美術館に改修したものです。記述どおりです。 |
| 4 | ×(誤り) | 用途を「現代美術館」に限定する点が誤りです。リンゴット工場の再生後はホール・ホテル等を含む複合施設です。 |
選択肢4は、リンゴット工場再開発の用途を「現代美術館」だけとする点が誤りで、実際は多用途の複合施設です。
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リンゴット工場は、トリノにあったフィアットの自動車工場です。屋上に自動車のテストコースを備えた建物として知られ、20世紀の工業建築の象徴でした。閉鎖後、レンゾ・ピアノを中心とする再開発が進みました。
再生後の中身は、コンサートホール、コンベンションセンター、商業施設、ホテル、シネマ、大学などが集まる複合施設です。屋上のテストコースも保存され、後年は庭園や見学施設として整備されました。
ザックリ言えば、リンゴットは現代美術館単独ではなく、ホールやホテルを含む複合施設として再生されました。用途を一つに限定する記述は、保存・再生の実態と合いません。
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リンゴット工場(トリノ)は、もとは何の建物でしたか。
フィアットの自動車工場です。屋上にテストコースを備えた建物で、再開発で複合施設に生まれ変わりました。
3331 Arts Chiyoda(東京都)は、もとの何を再生した施設ですか。
廃校になった中学校です。アートギャラリーを含む文化施設として保存・再生されています。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月