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令和元年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.10は、孔あき板吸音構造・公共施設の放送・乾式二重床・透過損失など、吸音・遮音に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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吸音と遮音の仕組みを、それぞれの役割で押さえられているかが問われます。吸音は室内で音を減らす働き、遮音は音を別の空間へ通しにくくする働きです。
引っかけの核心は公共施設の放送です。駅や空港などで放送音声を聞き取りやすくするには、吸音処理で残響を抑えるのが基本です。選択肢2は吸音処理を避けるのが望ましいとしていますが、残響が増えて聞き取りにくくなるため逆です。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 孔あき板と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造の固有周波数は、空気層を厚くすると低周波数域へ移動します。適当な記述です。 |
| 2 | ×(不適当) | 放送音声を聞き取りやすくするには吸音処理で残響を抑えるのが基本です。吸音処理を避けると残響が増えて聞き取りにくくなるため、逆で不適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 乾式二重床は床板とスラブ間の空気層がバネとなる共振系で、低周波数域の床衝撃音遮断性能が低下することがあります。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 壁の音響透過損失を10dB増やすには、透過率を現状の1/10にする必要があります。適当な記述です。 |
選択肢2は、吸音処理を避けるのが望ましいとする点が誤りで、正しくは吸音処理で残響を抑えて音声を聞き取りやすくします。
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音声の聞き取りやすさ(明瞭度)は、室の残響が長いほど下がります。前の音が響いて残り、次の音と重なって言葉がつぶれてしまうためです。
駅や空港のような公共施設で放送を聞き取りやすくするには、天井や壁に吸音処理を施し、残響を抑えるのが基本です。吸音材で反射音を減らせば、響きが短くなり言葉が明瞭になります。
選択肢2は吸音処理を避けるのが望ましいとしています。これは残響を増やす方向で、音声はかえって聞き取りにくくなる反対の対応です。
ザックリ言えば、放送を聞き取りやすくする=吸音で残響を抑えるということです。
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駅などの公共施設で放送を聞き取りやすくするには、吸音処理をどうする?
吸音処理を施して残響を抑えます。残響が長いと音が重なって明瞭度が下がるため、吸音を避けるのは逆効果です。
壁の音響透過損失を10dB増やすには、透過率をどうすればよい?
透過率を現状の1/10にします。透過損失が10dB増えるごとに、音のエネルギーの透過率は10分の1になります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月