建築士試験 解説ノート

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平成28年度 一級建築士 環境・設備 No.12を解説、空気調和設備に関する誤りを見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科II(環境・設備)No.12は、空気調和設備に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

外気冷房、データセンターの空調、PUEと、省エネにかかわる用語が並びます。それぞれがどんな条件で効くのかを取り違えずに言えるかが問われます。

引っかけの核心は外気冷房と加湿の関係です。外気冷房は冷たく乾いた外気を多く取り入れます。そのぶん室内の湿度を保つための加湿負荷は増えます。選択肢2は冬期の加湿エネルギーを削減できるとしており、ここが誤りです。

残る外気冷房の適用条件、データセンター空調、PUEの定義は、いずれも正しい内容です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当なもの)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 外気冷房の省エネルギー効果は、内部発熱密度が高い建築物ほど期待できます。適当な記述です。
2 ×(不適当) 単一ダクト方式で外気冷房を用いると冬期の加湿エネルギーを削減できるとしていますが、冷たく乾いた外気を多く入れるため、加湿に要するエネルギーはむしろ増えます。ここが不適当です。
3 ○(適当) データセンターの空調は年間連続運転・年間冷房・顕熱負荷主体で、外気冷房や冷却塔のフリークーリングが有効です。適当な記述です。
4 ○(適当) PUEは、データセンター全体のエネルギー消費量を、ICT機器のエネルギー消費量で除した値です。適当な記述です。

選択肢2は、外気冷房で冬期の加湿エネルギーを削減できるとする点が不適当で、実際には加湿エネルギーは増えます。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

外気冷房は、冷房が必要な室に、低温の外気を多量に取り入れて冷やす方式です。冷凍機を動かさずに冷やせるので、冷房に使うエネルギーは減らせます。

ところが冬の外気は、温度が低いだけでなく絶対湿度も低く、とても乾いています。これを多量に室内へ入れると、室内の湿度を保つために大量の加湿が必要になります。つまり加湿エネルギーはむしろ増える方向に働きます。

選択肢2は、冷房エネルギーが減ることと加湿エネルギーが減ることを混ぜて、加湿も削減できると書いています。冷房は減るが加湿は増える、と分けて押さえます。

ザックリ言えば、外気冷房を増やすと冬期の加湿エネルギーは増える(削減ではない)と覚えます。なお選択肢4のPUEは、値が1に近いほど高効率を表します。

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覚え方

  • 外気冷房は冬期の加湿エネルギーを増やす(削減ではない)
  • 外気冷房は内部発熱密度が高いほど有効
  • PUE=全体消費÷ICT機器消費(1に近いほど高効率)

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理解度チェック

Q.

外気冷房を多用すると、冬期の加湿エネルギーは増える?減る?

増えます。冷たく乾いた外気を多量に入れるため、室内の湿度を保つための加湿負荷が大きくなります。

Q.

PUEはどんな値で、いくつに近いほど高効率?

データセンター全体の消費電力をICT機器の消費電力で除した値です。1に近いほど、空調などの付帯設備が少なく高効率を意味します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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